単純でも良いや。
























morning
























憂鬱な曇り空の日も、きらいな雨の日も、眩しすぎる晴れの日だって。


君は誰を想っていたのでしょう。








ひとつ前の席では、私と仲の良い子たちが輪を描いて何かに熱中している。 どうも、馴染めない。 よく男子がやっているような、筆箱の隠し合いや、ノートへの落書きをしてキャーキャー言ってる。
幼稚だ。と思う。
そう思っているから、私の目はそんな目をしてるのかも知れない。 とにかく、最近は何もかもが下らなく見えて、自分が冷めている。 だから、休み時間はひとりぼっち。 寂しいけど、嫌ではない。 少なくとも、あぁやってキャーキャー騒ぐよりはずっと賢いと思う。








「真介〜!」








ややハスキーな声がして、反射的に振り返った。
まだ癖が残っているみたいだ。
まぁ、簡単には消えたりしないだろうと思う。 むしろ、簡単に消えてしまうようなものであれば、少し悲しい。


それにしても、最近背が伸びたんじゃないかな。 髪型は相変わらずのような気がする。 気になるけど、あいつのいる方向を見ることは出来ない。 そんなことして、目が合ったらどうするのよ。 こんなに至近距離だったら、困ってしまう。


もう、あいつのことで勝手に苦しんでしまうのは嫌だ。 そう思って机から教科書を取り出した。 休み時間に教科書を読むことで時間を潰すのは本当に何年ぶりかだったから、 何だか教科書に頼る自分が情けない。 そんなことを思っているのに、女子は相変わらず。 クラス替えの時に、同じクラスで良かったね、なんて。 抱きつき合ったのなんか嘘みたいだ。 あたしがアンタの後ろでこんな事を思って泣きそうなときだって、 アンタは楽しくはしゃいでいたのだから。









ぼーっとしてれば、一日は簡単に過ぎてくれた。 受験生だから授業を集中して聞くことは当然だし、 休み時間だって、少しでも分からなければ先生に教えてもらった。 家に帰ったら少し寝て、ご飯を食べてお風呂に入って。 それから勉強をして、寝て、朝になればまた一日はすぐに終わってくれる。


一日って朝が違えば、変わるんだよね。

















今朝は用事があったから早めに登校した。


今朝も、何故かあいつがいた。
「此処はあんたのクラスじゃないよ!」と言いたい。けど、無理。
















朝の光がすきだけど、頭はまだ寝ぼけていた。








目覚ましの一発。











「おはよう週間?」











だなんて。
毎週この日は早く来てるよ。
それ、分かって聞いてるの?





うん。 しか言えなかったけど、とても嬉しかったよ。











私、単純だから。


君が想ってるあの子のことも、君を想ってるあの子のことも。
ずっと昔の思い出も、最近あった辛かったことも。


みんな、みんな、吹っ飛んじゃったよ。




嬉しくなって、嬉しくなって。

















毎日に、彩りができたような。

















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こんにちわ。なんか久しぶりのショート。
だけど超短い。しかも意味不明。
本当毎度すいません。精進します。
こんなところでお知らせ。感想はよろしければBBSでお願いします。 というか、待っています。
追加ですが、「おはよう週間」というのは、校門のところで生徒とか先生が
「おはようございます」って言うアレです。



















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